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『つながれるバトン』

 去る10月10日、☀マークの並んだ週間天気予報に安心して当日を迎えた、ひかり幼稚園の「うんどう会」。まさに運動会日和と呼ぶにふさわしい青空のもと、子どもたちはのびのびと力を発揮してくれました。日々の穏やかな園生活と友だちや先生との関係性、そしてご家族のあたたかな愛情が、「本番に強いひかりの子どもたち」を育んでいるのだと実感した一日でした。

 さて、運動会の競技の中でもひときわ盛り上がりを見せたリレー。走る子どもたちの懸命な姿はもちろん、次の走者へバトンを渡す瞬間には、応援する私たちも思わず力が入ります。バトンを受け取る人、渡す人がいて、想いとともにつながっていくからこそ、リレーは面白いのです。

 先日、つくし組(満3歳児クラス)の保育日誌に、こんな場面が記されていました。満3歳児の説明会を終えた親子が、つくし組を見学で訪れると、子どもたちは自然とドアのそばへ。Kくんは自分で作った作品を、Cくんは読んでいた絵本を小さなお友だちに見せていました。また、遊び始めた子の隣で、どう言葉を掛けようかと考えるように手を後ろに回し、お姉さんのように寄り添うIちゃんの姿もあったそうです。「園では、1番小さいつくし組。最近は年長さんたちにも遊んでもらっているが、今日来てくれたお子さんたちの横に並ぶと、背丈も含め大きく感じられるのが新鮮だ。いつも受け取っている優しさを、今度は自分たちが違う相手に返している場面だったのかもしれない。」担任はそう記録しています。

 誰かに優しくしてもらった経験を、すぐに目に見える形でアウトプットすることは簡単ではありません。それでも、心の中に積み重なった経験は、やがて自分より小さな子への思いやりや、困っている友だちに手を差し伸べる姿となって、ふとした瞬間に表れます。優しさもまた、誰かから誰かへとつながれていくバトンなのだと思います。

温暖化や異常気象、AIや世界情勢。私たち大人もまた、子どもたちにどんなバトンを手渡していけるのか、今一度考えたいものです。

 さて、モミジやイチョウの葉が色づき始める11月。仲間と協調したり自己主張を繰り広げながら、集団遊びや活動にも一段と深まりを見せてくれる時期となります。子ども一人ひとりの個性を受け止めながら保育を進めてまいります。

園長 深沢 亮

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