「脱穀」

6月からやってまいりました稲作体験。稲刈りも終え、本日ついに「脱穀」しました。脱穀とは穂から米粒を取り離すことです。これ↓一粒一粒手で取っていたら日が暮れてしまいますよね。

 

 

そこで、登場するのが「足踏み脱穀機」。ペダルを踏むと突起のついたローラーが高速回転、そこに束ねた稲穂を押し付けます。するとあっという間に穂から米粒が飛ばされパラパラパラと甲高い音をたてます。その時の子ども達の反応はまさに100点満点、「わぁーーっ!!」と反応してくれるわけです。

 

 

しかし、まだこのように藁が混ざってしまいます。

 

 

そこで、私の得意分野アウトドアライフにちなんでBBQ用の網を利用。本来はホームセンターなどで売られている「ふるい」を使うのですが、このためだけに買うのはもったいないですからね。網ならお肉も焼けますし)^o^(

 

 

この様に、不要な藁と分けます。

ところが、やはり網は所詮網。すり抜けてしまう小さな藁が残ってしまいます。そこで・・・

 

 

そよ風の扇風機ではなく普通の扇風機、これを使います。強風を作り軽い藁や実の詰まっていない不出来の米粒を飛ばし、中身の詰まったモミだけをバケツに集めるのです。なんて賢いのでしょう!!

 

けれど、賢いのは私ではなく、実は先人の知恵なんです。

 

それがこのトウミと呼ばれる機械です。モミと藁を風圧で分ける専用のもの。その原理をなんとか再現したく扇風機を利用したんです♫

 

 

そうして、このようにモミを集めることに成功しました。(よく見ると藁が混ざっているのはご愛嬌ということで…)

 

「ない」ものを何か別のもので補う。これって実は結構脳みそ使うんですけど、その過程ってとっても楽しくて、上手く立て替えられたとき、ものすごく嬉しいんですよね。子どもの空き箱を使った廃材制作などもきっと、このワクワクが最高なんですよね。

 

私が子どもの頃母に読んでもらい大好きだった、かこさとしさんの「だるまちゃんシリーズ」にてんぐちゃんの持っているものが欲しくておねだりすると、全く別のものでうちわや下駄を作ってくれるという本なんです。こういう発想、「少し違ったっていいじゃない」みたいなのこれからの子ども達には大切な気がします。

 

では良い週末を